書道作品のタイトル
2016年2月13日
書道の作品には、タイトルが無いことが多い。
現代の絵画には必ずタイトルがある。
いろいろ原因があると思う。
- そもそも、言葉を作品中に書いているので、不要。
- 既存の詩文を書くだけなので、アートとして心象を表現するような意図ではない。
- 習い事の延長で、師匠から教わったものを書いているだけ。
などだろうか。
したがって、公募展などでもキャプションと称してプレートを準備する場合に、
- この作品を書いた作家名
- 書いてある文字(書道では釈文と呼ぶ)
- 書いてある文学の作者名
- 書いてある文学のタイトル
- 臨書の場合は古典名や書家名
など、作品を説明する要素が多いが、これは題材が文字であり文学であったりするので、有る程度は仕方の無いことではあろう。
でも、展覧会として作品を展示するからには、作家の意志として作品のタイトルをつけよう!と思う。
「無題」でも「2016-001」でもいいと思うし、「無情ー行雲流水による」とかでもよいと思う。